アジアカップ日本代表総括す況發量簑
アジアカップ2007の6試合で日本は11得点をあげた。FW高原4、巻2、MF俊輔2、遠藤1、
DF中澤1、阿部1。FW6点 MF3点 DF2点。大変バランスがとれた得点分布だ。
でも優勝したわけでもないので問題点をあげたい。
グループリーグは3戦とも相手が日本を警戒するのとハノイの暑さからベタ引きをしてカウンター狙い
にきた。そうするとポゼッションは圧倒的に日本になる。DF~MFはボールを持たせてくれる。
逆にその後はしっかり守り速攻や数的不利は絶対に作らない。この壁を突破するのは簡単でないのは
分る。両サイドからの切り崩しが主な攻撃手段であるが単純なクロスではそうは簡単にいかない。
攻撃を得点するためでサイド攻撃はその手段である。得点をあげるのはシュートを打たないといけな
い。その点がボール回しやサイド攻撃で満足してるように見えた。またオシム監督が憲剛を前に
個人技を見せたいプレーとフリーの選手がいるのにシュートを打ったために批判されたことが原因か。
シュートチャンスがあってもパスを選択してシュートの意識が低い。またそのため原因のためか
ミドルシュートも少ない。引かれた相手にCFに当てて落としたボールのミドルは有効的だ。さらに
ミドルはDFを引っ張りだすのにも有効な手段なのに。
次はSBからのクロスの精度の低さだ。加地は一時期クロスの精度がやっとよくなってきたかと思った
が今大会はまたゆっくりとしたクロスと切り替えして左足でおなざりにあげるボールに戻った。
中を見て低いボール、早いシュートみたなクロス、キーパーに取られないような巻いて逃げるクロスと
いうように複数のキックを蹴り分けられるようにしてもらいたい。逆サイドで出場の多かった駒野は
左右蹴れるがやはり左足では身体の向きが反対で利き足でない左足は精度が落ちてしまう。右足では
走ったままクロスを複数の種類のキックあげられるが、左足ではただあげている程度だ。
(3位決定戦の両SBの疲労&不調は目を覆いたくなるほどレベルが低かった。駒野はファールはする
はCKからマークのイ・チョンスを簡単に離してフリーでヘッドを打たれるし、ファールを貰いに
行って倒れてピンチを招くし、ベンチにいあた方がよかったと思う。加地はトラップミスやいらない
ファールで警告ももらう始末である。)
それとゴール前でのワンタッチパスやワンツーからの突破のシーンはほとんど見られなかった。
裏を狙う選手がいないのと意識がない両方だと思う。さらに映像ではよく見えないがFWの動きだし
が少ないのかスペースが開ける動きも疑問が残る。
それと後半相手が疲れたラスト15分過ぎに効き目が大いにあるドリブラーの不在だ。水野や家長みた
いなサイドのドリブラーでなくて中央でのドリブラー(鹿島の本山や浦和の達也)に仕掛けられるよう
な選手がいなかったのが残念だ。
最後に今大会は交代枠の不味さが目立った。途中から出る攻撃の選手は羽生・山岸・矢野で交代の切り
札といえる活躍はいなかった。だれも交代で得点をあげれなかったから。交代選手は限られた時間で
結果が求められるので一見酷に見えるが試合を見て相手のクセや弱点を見つけそこをねらう、相手が
疲労しているのでそうとは限らないのである。