アジアカップ日本代表総括守備の問題点
アジアカップ2007で日本代表は6試合戦った。そのうち5試合に失点した。無失点は3決の韓国戦
だけだった。韓国は同じく6試合して総得点が3!?という得点力不足が深刻なチームであった。
現代のサッカーで守備から入るのが鉄則で取られたら取り返すサッカーをやっているのは世界では
バルセロナくらいだ。
6試合で失点7は多すぎる。これもポリバレントの影響で阿部をCBに使うからだ。中澤がいなかった
らと思うとぞっとする。(中澤はアジアでも現在最高のDFである事を証明した)
4バックなら中澤&坪井のCB(専門家)に任せた方が賢明であったように思える。
次に先制点を奪われる試合が3試合続いた。ベトナム・オーストラリア・サウジ戦。ベトナムは鈴木の
オウン・ゴールだけどこれを入れると全てセットプレーからの失点である。同じミスからの失点という
のも守備の連携と守り方の徹底がなされていないためだろう。日本は高さがあるDFがまだそんなに
いない。現在では中澤&闘莉王の2人がぬき出ているが早く次の世代からの登場を待ちたい。
(話はそれるが、この2人とも雑草派でトレセン組ではない。中盤ばかり育てていないで各ポジション
の育成を協会にもしてもらいたい!)
前にも触れたがセットプレーからの失点が4というのはどういうもかと思う。もっと学習して守り方を
徹底してもらいたい。オーストラリア戦の前にはしっかりロングスロー対策やビドゥカ対策を練習して
いたように。ニアの低い球にはニアのゴールポストの選手が寄せるとか役割を決めて守ってほしい。
前の項目に関係する点であるが、安易なCKに逃げるとかFKを簡単に取られる不注意なプレーも目に
ついた。ファールを犯せば危険な立場になるのだからセイフティな対応が求められる。そして連携の声
がでているのか疑問だ。初戦の失点に繋がった阿部のプレーも川口からの声があったら問題なくクリア
できたシーンだった。また一休みの時間ではないので集中してすぐに守ってもらいたい。
次はDFの奪ってからのボール回しである。ただ右~真中~左~真中~中盤~左と回していて縦に
ポカーンと蹴って弾き返されたり単純に逆サイドへのキックがミスをしたり基本の基本ができてない
シーンが後半戦に見られた。プレッシャーがないところだけにきちんとつないでもらいたい。
最後はGK川口だ。失点を彼のせいだけにするわけにはいかないが、彼の経験を生かして昨年の雪辱
を果たしてもらいたい大会であったが彼の見せ場はオーストラリア戦のPK戦だけであった。
特に準決勝のサウジ戦の3発はどれもすごいシュートであったがシュート打たれる前の指示や
ポジションをとらしたり1本でもファインセーブが出てればと思う。一定レベル以上の守りを見せたが
川口に助けられたファインセーブはなかった。今大会後は年齢関係なく代表GKのポジション争いを
してもらいたい。