【蹴球亭】サッカー感戦家 日本代表サポーター&FC東京SOCIO

2019.09.01ヤフーブログから引越ししたサッカー三昧のブログです。

2006ドイツワールドカップ総括 1

 2006FIFAドイツワールドカップ総括の1回目のテーマは「日本代表」。

 
 このチームの始まりを2002日韓大会終了からと考えたい。ジーコが監督になってからの日本代表という認識で。監督に興味がないと言っていたジーコを川淵新会長(当時)の声で監督経験のない人が選出された。
前監督のトルシエとは違う考え方で闘う方針に期待があった。初戦で中盤に「中田、小野、稲本、中村」を並べてファンには分かり易いメンバーであった。2003年は親善試合が主体でありできるだけ固定したメンバーで戦いお互いを理解させるようにした。2004年はアジアカップがあり奇跡的に勝ちあがり「優勝」してしまう。このチームのピークはこの頃だったような気がする。2005年は最終予選をまぁ順当に勝ち点をあげ予選突破する。

 2006ドイツ大会はF組(ブラジル、クロアチア、オーストラリア、日本)に入った。初戦のオーストラリア戦に注目が集まる。ラッキーな1点で前半に先制するが追加点をあげられず後半3失点し1-3で破れ予選突破は難しくなった。2試合目はクロアチアで宮本のファールでのPKを川口が見事にセーブして0-0のスコアレス・ドローでやっと勝ち点1をとる。3試合目は王者ブラジル戦。ラッキーにも玉田のゴールで先制するがその後4失点して1-4で敗れてワールドカップは終了した。
 3試合で2敗1分け 勝ち点1  得点2 失点7。


 まずジーコ監督であるが基本がない。あるのはボランチは1人余れとDFラインも1人余れ!他なし。これでは世界と「闘う」には「自由」すぎた。マスコミは4バックとか3バックとかどっちがいいとか言っていたがどちらでもそれはいい。しかしどうやって守るかどこから守るかまたどうやって攻めるかがチームとして無い。戦術がない。なんとなくグループで意見交換して戦うチームなんて草サッカーレベルだ。また選手選抜もケガや辞退によって出る選手が試合に出るという具合。コンディションや期待を感じさせなかった。試合中の交代も失点や追い詰められないと交代させない。動きが遅い監督であった。さらにオーストラリア戦のように柳沢に代えて小野を投入したが意味が誰にもわからなかった。
 初戦が全てと言っていいのは日本だけではない。シュミレーションもしていたと思うがオーストラリアが途中から背の高いFWを入れて来るのは当然のはず。これに対して薄くなる守りを突くのかしかかりと守るのか準備できていなっかたのにはあきれる。
 クロアチア戦も選手交代が遅れて勝利を逃がす。(ま、負けなかっただけまし)さらにブラジル戦はやっとFWを入れ替えて活性化を図ったが王者には90分は続かなかった。

 次に選手だが散々言われた「国内組」と「海外組」の温度差。ジーコの基本は海外優先。国内で頑張ってPRしても出番が来ない。これでは年功序列サッカーになってしまう。小野が国内組に戻ってベンチになったのは偶然か?また好不調があってもメンバー交代やバクアップを十分にしなかったためにレギュラーに安心感、ベンチにはうっぷんがあった。そして試合ごとにいい試合とダメ試合を繰り返していた選手はモチベーションにも問題があった。

 バックアップの体制にも問題がある。強化委員会が選出したジーコ監督に対してバックアップだけでチェック機関がなかった事だ。アテネ五輪と代表は別としてお互いのチームの交流は絶ってしまった。さらに親善試合のセッティングもよく分らないのがあった。イラク戦争やサーズなど不慮の出来事はあったが準備は不十分であった。

 今後への課題 代表は強くて早くて巧くて「闘う気持ち」を持った選手を選出してほしい。またスペシャリストも必要。デカくて反応のいいGKや2メーター前後のDF、瞬間スピードを持ったサイドアッタカーなど。負けて悔しがらない選手、失点してベロを出している選手は不要。金太郎飴みたいな選手ばかりでない特徴をもった選手が必要。