協会機関誌のJFA NEWS 9月号が送られてきました。
オシム日本代表監督のアジアカップ2007のインタビューがたった2ページだけ掲載されています。
「6試合戦えたのはある程度日本の選手の力が証明されたと思ってます」とか「ボールを動かして組み
立てる、そういうサッカーが十分にできたと思います。試合のイニシアチブを握り、チャンスを数多く
作ることができた。ただ、ゴール前での決定力が足りなかった。」とか「3位決定戦(中略)選手交代
については、身体の大き強い相手に対して俊敏性を持った選手を投入しましたが、これはうまくいきま
せんでした。」と答えている。
試合終了直後より真摯に答えているが、この対応はオシム監督が日本に来て学んだ日本人に対しての
突っ込まれない答え方なのだろう。日本人は勝負(勝つことに)に執念を持つが内容も重要だ。
よく「内容で勝って勝負に負けた」とかいう言い方で負けた時の言い訳をもっている。
この心理をオシム監督は理解してるのではないだろうか。そしてアジアカップ2007では確かに
日本代表は相手よりボールを支配して有利に試合を進めているように見えた。でも完勝や相手が1人
減ったら猛攻で得点をとるチャンスが多々できたという試合はなかった。そして最後の2試合は連敗
して4位に終わったのだ。
これが内容より勝負にこだわるイタリア国民だったらこういう戦い方、こういうインタビューはしない
だろう。そうオシム監督は「日本化」を掲げているが、日本人の気質・国民性を理解していてこういう
日本代表を作っているのではないだろうか。もちろん、一番は代表の2010年W杯出場だろう。
それまでの4年間は日本人気質にあった育成、マスコミ対応で乗り切ろうとしてるのではないか。
マスコミ、ファンはオシム語録に惑わされることなく育成過程や試合結果に対して厳しい目で見て
いかなくてはいけない。
(この記事にインタビュアーの名前が掲載されていない。日時だけで。場所、名前とその時の写真
くらい入れておいてもらいたい)