試合はガーナがイケイケでブラジルに襲い掛かる。ブラジルも守備の意識から入りガーナの疲れを待つ。前半5分ブラジルが逆襲をかけ、カカがオフサイドトパップの裏へスルーパス、ロナウドがキーパーと1対1になりシザースで左にかわしてゴールへ流し込み先制!大会に入り不調だの太りすぎだの言われていたロナウドが決定的な場面では一瞬の速さと技術を発揮してのゴールをあげた。この得点でワールドカップ通算15ゴールとなりG・ミュラー(ドイツ)を抜いて単独トップになった。
しかしガーナは攻撃を仕掛け続ける。ブラジルがこんなに守備に専念されるのを見たことはない。でもしっかり守備の意識をもちジータを中心に真ん中だけは割らせない。ガーナはゴール前までは行くが最後の仕掛けをさせてもらえない。そして前半ロスタイム中盤でDFのルシオがパスカットしカカへカカが右から上がってきたカフーの前にパス、カフーがDFとキーパーの間にクロスファーポストへ早いクロスを送り、アドリアーノが押し込み2-0と突き放した。ここ勝負という時のブラジルの攻撃と決定力には驚く。
後半もガーナは「戦う気持ち」を持ち続けて攻めるがブラジルも真ん中は割らせない。20分過ぎからはガーナもさすがに疲れて足が止まってきた。そうするとブラジルはボールを回しガーナのスキを突き始める。39分縦パスをゼ・ロベルトがキーパーをかわしてゴールへ流し込む。これで3-0でガーナの息の根を止めた。 ガーナは初戦のイタリア戦を見てから大変興味を持たせてくれたチームであった。U-17、ワールドユース、オリンピックと若手育成と実績ができつつあるなかでのワールドカップ初出場であった。チームの強みは個人技がありチームのためによく走り、攻撃を仕掛ける姿勢を持ち続ける点である。弱点はチームや個人がまだ熟成されていなく「若さ」を出してしまう点である。
ブラジルは押されながらもしっかりとFW2人が得点をあげた。ワールドカップが簡単ではないと再認識とDFもしっかりと守れると確認できた事は今後の自信になったであろう。