【蹴球亭】サッカー感戦家 日本代表サポーター&FC東京SOCIO

2019.09.01ヤフーブログから引越ししたサッカー三昧のブログです。

2006ドイツワールドカップ総括 4

 第4回目は部門別で「GK」です。

 今大会のGKで派手なパフォーマンスや風体はいなかった。特にと言うとGKは長袖というのがくずれてきているここ何年かのはやりでGKにも半袖派が出てきたことだろう。

 プレー面で言えばGK多難の時代になったのではないか。今大会の使用球アディダスの「+(プラス)チームガイスト」の影響が大きい。ボールの進化がGK多難化になっている。32枚で天然皮から合成皮に変わった時もよく飛ぶボールになった。今回は枚数も減り縫い目もなく丸に限りなく近くなった。

 このボールでセットプレーからの得点が増えた。正確なキックから直接やすらすだけのヘッドでの得点が動きながらの得点より可能性が高くなった。強くて無回転で変化するボールに対応するGKはキャッチよりパンチやはじき出す方が安全で多用された。またGKの大型化が進んでおり180cm台では小さく190cm台がスタンダードになりつつある。勿論、反応スピードがあるのが前提ではある。
 さらにGKは守っていてあまり足元がおぼつかないプレヤーもいたがGKへのバックパス禁止より足元もしっかりしてないといけない。

 今大会で1次リーグ突破したチームに優秀なGKが多かった。1次リーグで消えた中ではチェコのチェフが安定したプレーをしていた。また無失点で消えたスイスのツベルビュラーは反応が良かった。(大会前は知らなかった。)さらにポルトガルのリカルド、ドイツのレーマンも安定していた。
 そして最優秀GKはやはりイタリアの「ブッフォン」だろう。失点2それもオウン・ゴールとPKのみ。決勝Tの1回戦オーストラリア戦は10人となってからも耐えて得点を許さなかった。決勝もPK以外決定的なシュートも見事にセーブした。PK戦はボールに触れる事はなかったがユーベントスの同僚のトレセゲにプレッシャーを与えポストに守らしたのも彼が守っていたからだろう。

 今後の日本のGKも大型化するしかないだろう。190~200cm級で反応も早く足元もしっかりして腰に不安がない選手の育成&発掘が急務になる。